Web人大賞

佐々木 英彦

トヨタ自動車株式会社 e-TOYOTA部 インターネット企画室 サイト企画グループ

トヨタ自動車サイトほか


トヨタ自動車とユーザーを気持ちよく繋ぐのがWebサイトの役割

トヨタ自動車のサイトは、複数のドメインを持つ複雑な構成となっている。この複数のドメイン運営を統括しているのが同社e-TOYOTA部の佐々木秀彦氏だ。複雑なトヨタ全体のWebサイトを円滑に運営するその手腕は評価が高い。

――佐々木さんが現在されているお仕事についてお話を聞かせてください。

私はe-TOYOTA部のインターネット企画室という部署に所属しています。ここはトヨタ自動車のWebサイト全体を見ることを役割としています。全体の企画もしますし、個々のWebサイトについても見ます。また、そのなかでも私はサイト企画グループに所属していますので、全体像を見据えてルールを策定したり、新しいシステム導入の企画などを行っています。

――トヨタ自動車には、「toyota.co.jp」や「toyota.jp」、「lexus.jp」などの複数のドメインがありますね。

1995年に立ち上げた一番歴史のあるドメイン「toyota.co.jp」は主にトヨタ自動車の企業情報をメインにしたドメインです。一方の「toyota.jp」は販売車についての情報がメインです。要は前者が広報部門、後者が営業部門というすみわけですね。元々は「toyota.co.jp」で企業情報と車情報を両方扱っていましたが、営業部門と広報部門がいつもトップページの取り合いをしていました。それで、それぞれがそれぞれのお客様に向かって一番いいトップページを作ってPRすればいいんじゃないかということで、2005年の10月にドメイン分離を行いました。そのほかに、レクサスブランドの「lexus.jp」、F1のサイト「toyota-f1.com」など、複数のドメインを立ち上げ、運営しています。各サイトの運営は担当部署が実施していますが、それらを全社的な視点で仕組みを統一化するためのルール作りをしたり、システム構築のお手伝いやアドバイスするのが私の役割です。最近では「etoyota.net」という、トヨタ自動車全体のサイトを一望できるサイトを立ち上げました。

――一番神経を使うところは?

コミュニケーションですね。Webサイト専門の部署は我々しかありませんので、我々がやりたいということを理解してもらえないことが多くあります。また、各部門がそれぞれやりたいことを持っていますし、プライオリティも異なります。そこを根気よく説得し、調整していく部分がもっとも重要です。

――トヨタのWebサイトというのはどういう役割をしていかなくてはいけないと思っていますか?

トヨタ自動車という企業、またはトヨタの販売する車に興味を持っているというお客様がいたときに、トヨタのWebサイトがそのお客様に、最適な情報を発信する。このような仕事は広報部なり宣伝部の領分だと思っています。一方で、我々の役割はトヨタ自動車と個々のお客様を気持ちよく繋ぐことだと思っています。
最終的には、自動車の販売は各販売店で行っているので、それまでの課程でお客様を離さないような運営方法を考えたり、それを各Webサイトで実践したり、といったことをやっていく必要があります。

――今後、トヨタ自動車のWebサイトをどのようにしていきたいと思われますか?

先ほどもお話ししましたが、トヨタのWebサイトと個々のお客様を繋ぐこと。これは現在はまだまだできていないと思っていますので、これをまず行っていきたい。マスコミなどを使って大きく宣伝することも大事ですが、最終的には個々のお客様との会話になっていきます。現段階ではトヨタ自動車のWebサイトはそこが弱すぎるので、何とかしたいと考えています。また、Webサイトは売りたいものをただ並べるだけでなく、お客様があるテーマに沿って見たいものがある場合には、それを見せてあげることができるメディアですよね。今後、よりユーザーサイドに立ったWebサイトの構築と運営が必要だと思っています。

――この仕事に対する原動力は何でしょうか。

やはりやりたいことがありますから。こういう風にすればお客様が喜ぶんじゃないか。社内のこの部署が喜ぶんじゃないか。そういうことです。あとは、仲間ですね。どんなに辛い仕事でも、仲間と一緒に成し遂げると、次もそういう経験をしたいということになります。一緒にやってよかったと言ってくれる仲間や協力会社がいるからやっていけるんだと思います。

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