Web人賞

大浜 史太郎

株式会社ゼイヴェル CEOウェブマスター

girlswalker.com


日本のリアルクローズを世界に発信するのが使命

 女性に大人気の携帯サイト「girlswalker.com」。2000年の立ち上げから現在まで、CEO兼ウェブマスターとして辣腕をふるうのが大浜氏だ。いち早くインターネットの世界に目を付け、女性に特化した通販サイトで一躍トップクラスに躍進。最近では日本のトップクラスのモデルとブランドを集めた東京ガールズコレクション(TGC)でも注目を集めている。

――girlswalker.comを始めたきっかけは?

 以前はテレビ業界で放送作家として働いていたんですが、友人と会社を作ろうという話になって。そこで2000年4月から裏原宿系の情報を発信するPCサイトの運営を開始しました。しかし僕があまりにもクリエイティブ面に凝ってしまった結果、トップページが全部表示されるまで5分くらいかかるというものなってしまいまして(笑)。あと、PCサイトを運営するには開発費などがかかるため、コスト削減のために、PCサイトには早々に見切りを付けて、2000年6月に携帯サイトのgirlswalker.comを始めました。

――なぜ女性に特化したサイトをやろうと思ったのですか?

 消費者市場の多くは女性で占められているんです。なので、携帯サイトでビジネスをしようとしたときに、一番ビジネスが成立しやすい層を考えると、女性をターゲットにするのが自然でした。中でもF1層と呼ばれる、20歳から34歳の女性は、可処分所得の流動性が高くて、ブランドスイッチがしやすい。テレビ業界でも、女性誌を分析するのは基本中の基本なので、女性に特化したサイトを運営するということに対して何も違和感はありませんでした。

――girlswalker.comがブレイクした要因は?

 かなり厳密なマーケティングを行いました。代表的なポータルサイト、通販系、そしてメールマガジン。この3つの分野を徹底的に研究して、girlswalker.comは立ち上げたんです。まず集客を考えて占いや天気、ファッションといった無料コンテンツをたくさん作りました。次にメールマガジンなどを発行してメールアドレスをユーザーに入力してもらう。こうすることで、お知らせなどの情報をこちらから送信できるようになる。そして最後に、通販でものを買ってもらう。この3つのステップを順番にユーザーに行ってもらえるようにサイト構成などを考えました。

――TGCを開催するなど、単なる通販サイト以上の活躍をしているが?

 我々のサイトの特徴の1つとして、インターネットの世界で完結していないということが挙げられます。girlswalker.comで商品を購入していただくだけでなく、girlswalker.comを見たというお客さんが実際にショップに行って、商品を購入してもらうというところが大事だと考えているからです。
 TGCも最初は、girlswalker.comの5周年記念ということで、お祭り的にやったんですけど、予想以上の反響で。年に2回開催して、おかげさまでこの秋5回目を開催するに至りました。携帯電話から気軽に応募や投票ができるミスコンや、各雑誌のトップモデルとリアルクローズのトップブランドがひとつの舞台で見られるというのは、世界的に見てもここだけだと思っています。おかげさまで、世界からも注目されてきています。

――TGCはいろいろたいへんそうですよね

 そりゃあもう(笑)。これまでファッションショーというのは、業界向けだったわけです。でも我々はそうではなく、一般消費者のためにやろうと思って始めました。TGCは日本の各雑誌のモデルと、リアルクローズのブランドを集めてのワールドカップだと思っています。どんなモデルも雑誌もブランドも垣根がないのです。
 また、TGCに来場してくれたお客様は、ファッションショーで気に入った洋服をリアル店舗で購入される場合もあります。お客様が自社のサイトからだけではなく、他のリアル店舗などで購入されることが、ファッション産業全体の底上げに繋がり、最終的に本当に意味のあることなのだと考えています。

――今度の大浜さんの目標というものはなんでしょう?

 現時点ではPCのサイト強化ですかね。すでに携帯サイトのほうは認知度も高まってきていますが、PCのほうは「fashionwalker.com」という名称で始めたばかりなんですよ。こちらも順調にはきていますが、さらに強力なコンテンツになるようにしたいですね。
 また、日本のリアルクローズを世界に発信していきたいという強い想いがあります。今、日本のファッション産業は輸入超過です。海外ブランドを買うお金を日本のファッションに使ってもらえば、それだけでかなりの経済効果が期待できます。これからはブランドビジネスとして、日本のリアルクローズを海外に進出できるようにきちんとブランディングしていきたいと思っています。

――大浜さんにとってWebとは何ですか?

 誰でも低コストでチャンレジできる世界だと思うんです。フリー、フラット、フェアという3つの要素がインターネットにはありますよね。インターネットやモバイルの世界は、ちょっとした工夫で圧倒的なユーザーを勝ち取ることができます。アイデア次第で勝負できるステージですよね。我々は女性サイトにこだわって、あまり認知されていない携帯サイトの世界でいかに商売を成立させるかということで、ここまでやってきましたから。TGCなどはその副産物ですよね。だから、もっと若い人に出てきてもらって、もっと全体の底上げをしてほしいと思っています。

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