Web人賞

田中 麻利夫

スープレックス代表

ラーメンデータベース


ユーザー参加型ラーメン店ポータルサイトを運営

 日本人が大好きなラーメンの情報を扱う口コミ系サイト「ラーメンデータベース」を、プログラムからデータベース、サーバ構築まで個人で開発・運営したのが田中麻利夫氏。ユーザが集まらない時期もあったが運営を続け、Google Mapsとのマッシュアップをきっかけに13,000人を超えるサイトへ育て上げた。現在では、ラーメン系口コミサイトとしてはトップクラスの人気を誇っている。

――ラーメンのデータベースサイトを作ろうとしたきっかけは?
 当時(2003年)、ラーメンのレビューサイトはいくつかあったんですが、全部が全部管理人の感想でしかなかったんですよ。そうじゃなくて、みんなの感想を寄せ集めて、平均値を出したら何か意味のあるものになるんじゃないかと思って作ったのがきっかけです。もちろん、ラーメンが好きだった、というのも前提としてあるんですけど。

――口コミ系サイトだと人を集めることが重要ですが、どのようにして集められたのでしょうか?

 今でこそ、ユーザー数が13,000人くらいいるんですけど、最初は全然順調ではなかったんです。やったことといえば、アドワーズ(Google Adwords)に広告を出したり、まわりの友達にレビューを書いてもらったりしたことくらいで。人が増えだしたきっかけは、Google MapsのAPIが公開されたと同時に飛びついたことです。それから、ラーメン好きというよりも、技術好きの人からGoogle Mapsを使っているサイトということで紹介されてアクセスが増えました。サイトの役割とGoogle Mapsは、すごく相性はよかったと思います。

――運営の環境は?

 いちおうアルバイトは2人いるんですが、おもにデータ入力とかユーザーサポートをやってもらっています。それ以外のデザイン、開発、そのほか諸々は自分一人でやっています。サーバは自宅においてあります。実は、最初は1台のMac Miniで運営してたんですよ(笑)。さすがに現在は、Linuxを使っていて、WebサーバとDBサーバを1台ずつおいています。

――CGMで成功した要因はなんだと思いますか?

 題材がニッチだったというのはあると思います。そのジャンルに特化した機能を入れたのがよかったのかな、と。飲食すべてのCGMサイトというのもありますが、どうしても広く浅くになってしまう。「何かおいしいものが食べたいな」という人はいいかもしれないけど、「ラーメンが食べたい」という人は確実にこっちに来ると思います。そう意味で強いのかなと思います。あと、ラーメンに詳しいコアなユーザーが引っ張っていってくれているのも要因だと思います。

――ラーメン屋さんからアクションがあったことがありますか?

 何件か「うちは載せないでくれ」と言われたことがあります。そういう場合は削除しています。逆に自作自演などをされたときは、無効にするなどの対処をしています。ラーメン屋さんから広告をもらうということは今のところありません。

――最近ではカレーデータベースもオープンされましたが

 ラーメンデータベースを大幅に改良して、ほかのジャンルにもコピーしやすい仕組みを作りました。カレーだけでなく、今後は他の分野にも増やしていこうと考えています。

――今後の目標は?

 ケータイですね。(PC上では)機能的に完成されたかな、というのがあるんですが、あとはケータイでGPSを使って探すなどの機能を入れたいと思っています。あとは、あなたにおすすめのラーメン屋、という機能があるんですが、精度を上げて、ケータイと連携していきたいですね。今いる場所のあなたにおすすめのラーメン屋、という風になれば、もっと便利ですよね。

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