Web人賞

青野 慶久

サイボウズ株式会社 代表取締役社長

サイボウズ


Webベースグループウェアで一部上場、ネット広告にも存在感

Webベースの簡単・高機能グループウェア「サイボウズ」

いちはやくWebベースのグループウェアを開発し、販売を開始したサイボウズ。グループウェアとしてのソフトウェアの完成度はもちろん、そのキャラクターであるボウズマンをはじめ、さまざまな広告展開も魅力のひとつ。企画から広告まですべてに関わっているのが社長の青野慶久氏だ。独自のマーケティング7ケ条を掲げて「お客様を喜ばせる」ことをモットーにしたサイボウズとはどんな会社なのだろうか。

――サイボウズシリーズの開発の経緯は?

 もともと勤めていた企業内で、当時ロータスノーツの導入推進役としてグループウェアの導入に携わっていました。ですが、専用にアプリケーションを作らなくては情報共有という点には向かないことや、管理にはかなりの知識が必要なことなど、「もっと簡単なものがあればいいのに」という思いがありました。ちょうどその当時にWebという使いやすいインターフェースに出会い、これに着目して現在のグループウェアの原型を3人の同僚と共に開発しました。そのときは社内ベンチャーとして立ち上げたのですが、その後独立して現在に至ります。

――もともとは松山に事務所を持っていたとのことですが?

 もともと大阪に事務所を持ちたかったんですが、家賃が高いので松山にしました。当時OCNエコノミーが入るとのことだったのですが、導入が進まず、Webベースのアプリケーションを開発しているのにも関わらずインターネットにはダイヤルアップで接続し、レンタルサーバ上のWebサイトの更新を行ったりしていました。

――注目された広告展開はどなたが考えられたのでしょうか?

 過去のものに関しては私が手がけています。5行のメール広告1本で10万円の費用がかかるため、その範囲内で最大限の効果を得る方法を考えたところ、あのようになりました。面白いと思った先に広告があるという仕組み=giveが先にあるという考えのもと、社名を入れる分の文字数ももったいないと感じました。ネタをしこんで面白く読ませることで、ユーザはクリックしてくれる。クリックした先には自社のWebサイトがわけですから、社名掲載もやめてしまいました。この考え方が当たったことで“社名を出さなくてもクリックしてくれるんだ”と、自分の広告手法の正しさを確信しました。すべての広告はデータベースで管理して、後々まで参考にしています。

――マーケティングの7ヶ条を掲げているそうですね

 実際に広告を展開するなかで気づいたことや考えるべきことをまとめた「サイボウズ マーケティング7ヶ条」を配布しています。スタッフは全員この考え方に基づいてビジネスを行っています。 1.顧客を中心にシンプルに考えよ。
2.顧客と長い付き合いを!
3.顧客に教えてもらえ。
4.目立て!
5.まず、目の前の顧客を喜ばせよ。
6.ITを研究し、大衆化せよ!
7.データ狂になれ!

――サイボウズシリーズの今とこれからの目標は?

 当初はITのマニア的な人が導入するケースが多かったのですが、広告展開によってIT知識の少ない人や名前だけ知った人にも使われるようになりました。このためインストールや管理、操作がしやすいようにより簡単な製品作りを行う方向へシフトしてきています。
 また一方で新しい技術を研究するラボを設立(http://www.31tools.com/)しました。ラボのサイトでは、英語での掲載を義務づけ、日本のトップレベルの技術を世界に発信していくことを目標にしています。Webはシンプルで誰もが自由に使える技術ですので、この技術を使ってもっとみんなを幸せにするソフト作りを行っていきたいですね。

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