>Web人ユニット賞

株式会社リコー GR BLOGチーム

株式会社リコー GR BLOGチーム

GR BLOG


商品プロモーションとしてブログを活用。開発から運用まで自社で賄う

ブログによりリアルなコミュニケーションもでき、率直な意見が聞けるように

ブログを活用した商品プロモーションは増えているが、単なる新着情報サイトに陥ってしまうケースも少なくない。そんな中、リコーのGR BLOGは、個性のある社員ライターによるエントリーで手作り感を出し、ユーザーに参加してもらうことに成功している。スタート当時ブログを企画し統括した野口智弘氏は、ブログの深い知識がなかったというものの、写真を使ったブログが多いことで、商品との相性のよさを感じ取った。

--プロモーションのツールとしてブログを採用された理由は何でしょうか?

元々私は商品企画の人間で、プロモーションや販売促進は販売部門が担当しているのですが、この商品(GRデジタル。フィルムカメラのGRの時代からコアなユーザーが多い)に限っては、プロモーションまでを全て任せられたので、プロジェクトチームを作って、発表会なども含めて様々なプロモーション活動を統括しました。

ブログを採用した理由は、ブロガーの方々には写真好きの人が多いことと、新しいコミュニケーションチャネルとしての可能性を探ってみたかったためです。この商品はテレビCMでガンガンやるものでもないな、というのもありましたし。
元々ブログに関してはまったく詳しくなくて、「ホームページとブログってどう違うの?」というレベルでした。最初に集まったメンバーでもブログについて理解している人は数えるほどしかいませんでしたね。変な先入観がなかったのもかえってよかったかもしれません。
ブログは手作り感を出すために、社内からライターを6名用意し、マニアックな人、そうでない人、女性の立場と、それぞれが個性を持った記事を書いています。ライターのうち、もともと個人でブログを持っていたのは1名だけです。

--ブログの構築はWeb制作会社や広告代理店に依頼されたのでしょうか?

サーバからサイト構築まですべて社内でやっています。実際の開発期間は1ヶ月ほどです。システムの人間には夏休みも作業してもらいました。

--ライターは社内の方と言うことですが、記事に関する規制はあるんでしょうか?

最低限の社会的なルールを守っていればOKです。一番気を配るのは載せている写真が著作権や肖像権を侵害していないか、内容的に反社会的なものではないかという、常識的な部分ですね。各ライターの方向性もまったく決めてなくて、結構くだけた書き方をする人もいましたけど、それも修正してません(笑)
一応、記事を審査・承認する仕組みはありますし、編集会議で何日に誰が書くというのは決まっています。また、記事はタイマーで自動的にアップされるようになっています。

記事の中には、他社製のオプションを付けるというものがあり、関係部署から「うちはそんなの推奨していない」といわれたこともありましたが、それをやめてしまうと単なるホームページで純正のアクセサリだけを紹介するのと変わらなくなってしまうよねと。ブログの良さが失われてしまうと思いやめませんでした。最近はだいぶ理解されるようになりましたね。

--ブログの反響はいかがだったでしょうか?

最初は誰も見てくれなかったらどうしよう、という不安がありました。やる以上、何か目標値を決めようと話し合い、他社ブログを参考に、3ヶ月でトラックバックを50受けるというのを目標にしました。すると、初日のアクセス数が約5万PV、トラックバック数は50件を達成(2日目は10万PV超、68TB)してしまいました。MT(MovableType)のデフォルト設定では、1日のトラックバックの制限値が50となっているのですが、それを知らず「どうしてこの時間以降はトラックバックがないんだろう」と悩みましたね(笑)。

--最初は期限付きではじめられたということですが

何があっても3ヶ月は続けようと。やってみないと、どのくらい見てもらえるのか、どれくらい個人の負担がかかるのかが読み切れなかったので、まずは期限を決めて。そこまでは続けようとことですね。ブログという形で続けるのかコミュニティという形で続けるのかというのも考えましたが、来てくれている方の反応を見ているとブログのままでいいのかなと思い、現在も続けています。

--ブログを使ってよかったことはありましたか?

社内のファンが増えました(笑)。役員から「毎日見ているよ」って声をかけてもらったり。それから、プロのカメラマンでもブログを持っている人が多くて、そういう人たちも見てくれて交流はすごく増えました。また、ユーザー登録のアンケートに、「購入したときに参考にしたもの」という質問があるのですが、GR BLOGがトップになりました。トラックバックによる口コミの広がりもありましたね。

また、ブログで応募してもらった写真とキャッチコピーで限定カタログを作るというキャンペーンを行ったのですが、その表彰式をきっかけとし、ユーザー同士で集まろうという話がユーザのブログで盛り上がり、GR BLOGのライターも飛び入り参加しました。そのようなリアルなコミュニケーションもできるようになり、率直な意見を聞けるようになりましたね。

PAGE TOP