第3回の贈賞式レポート

9月8日、大手町サンケイプラザで開催された「第12回WABフォーラム」のプログラムのひとつとして、第3回Webクリエーション・アウォードの贈賞式が行われた。(以下、肩書きなどは当時のもの)

今回で3回目となるWebクリエーション・アウォード。開会にあたり、Web広告研究会顧問岩城陸奥が開会挨拶として「このアウォードは、広告主、媒体社、広告代理店などさまざまな業界で構成されるWeb広告研究会の賞であり、表彰する対象は業界を横串にする要素、つまり“人”です。Webの中で活躍する人=Web人を表彰するのがこのWebクリエーション・アウォードなのです」と本賞の意義について語った。

まず最初に発表されたのは、本年新設された「Web人学生賞」だ。受賞したのは、広告会議室を主催する赤星琢哉さん。「人を動かす力を持っているのがクリエイティビティ。日本中クリエイティビティが溢れていたら、日本はすごいことになる。これからもクリエイティブなものを提供していきたい」とコメントした。

続いて同じく本年新設された「Web人ユニット賞」として(株)東ハト・コーポレートブランド室が受賞。Webコンテンツを使った『暴君ハバネロ』の広告手法が評価されたものだ。代表の丸山和浩さんが「新生東ハトのスタートで、プロモーションの最重要ツールに位置づけたのがWeb。今回受賞した『暴君ハバネロ』がひとつの成功パターンとなった。今後も内外を含めたセクションを越えて冒険と知恵とチームワークで挑戦していきたい」と語った。

Webに貢献した人物を称えるWeb人賞の受賞者は6名。
1人目に発表された(株)関心空間の前田邦宏氏は「自分にとって価値のあるものを形にしてみせようとしたのが関心空間。コミュニティを媒体として価値に転じることを目標にしている。“つながり”という価値のあるものを社会化していきたい」と語る。

続いてmixiを運営するイーマーキュリーの笠原健治さんが「この賞を受賞したのは自分ひとりの力ではない。チームのメンバーはもちろん、熱く利用してくれているユーザによって成り立っている」とコメントした。

3人目は(株)ニフティの藤本恵理子さん。現在リバイバル公開中の「ウイルスの恐怖展」を評価されての受賞となった。残念ながら都合で来場できず、代理の津田正利さんが「ISPという会社のため、社内にはWebやネットワークについて語る人物がたくさんいる。そのさまざまな意見をまとめて作り上げた点が重要だったと思う」と語った。

4人目はWebサイト「インターネット広告のひみつ」の太駄健司さん。仕事とは別にWebサイトに注力しているとのことで「最近の悩みは昼間の仕事よりもWebの更新が楽しみなこと。この受賞をはげみに今後もがんばっていきたい」とコメントした。

5人目の受賞は松下電器の芝田淳さん。キッズ向けのサイト『探検キッズ』の運営が評価された。「7人のメンバーが協力し合ってできあがったコンテンツ。私一人の賞ではなく、みんなでとった賞だと考えている」と語った。

Web人賞の最後の1人は長年のアクセシビリティに関連する研究が評価された日本IBM(株)の浅川知恵子さん。「Webは本当にすごいメディアであると思います。視覚障害者でも情報に自分でアクセスできる。今後もアクセシビリティを一緒に考えていく機会を得たいと思う」と語った。

そして、発表もいよいよ大詰め。今年もっとも活躍したWeb人に送られる「Web人 of the Year」は、P&Gの『アイラブ困ったさんコンテスト』や、コカコーラの缶コーヒーGEORGIAの『Radio GEORGIA Special Dream Navigators』など、ビジネスブログやポッドキャスティングをいち早くプロモーションに取り入れた、ビーコンコミュニケーションズの渡辺英輝さんに贈られた。

最後に、今年のWeb人大賞は、(株)はてなの近藤淳也さんの頭上に。人力検索を皮切りに、常に独創的なサービス開発・提供を続けてきたことが大きく評価された。「今はまだ、何かを作り終えた・達成したという感覚がなく、これからが出発点。なるべくたくさんの人が便利になったり、楽しくなったらいいなと思いながら作っている。日本以外の人にも使って欲しい」と語った。

すべての贈賞が終わり、Web広告研究会副代表幹事の渡辺春樹が、本年度のアウォードを総評。「今年のキーワードには、ビジネスブログやSNSなどの CGM(Consumer Generated Media)を中心に、アクセシビリティやアフィリエイトなどが挙げられました。また、Web広告研究会として、広告主のチャレンジを表彰したいという意識もあり、結果的にバランスのよい結果になったと思います。今年受賞した皆さんが“自分ひとりでやったのではない”とおっしゃるので、来年はユニット賞が増えるかもしれません。Webは広告の分野の中で重要なポジションを占めています。このアウォードは1度受賞したらそれで終わりというものでありません。今年大賞をとれなかった人もまた来年挑戦してください。これからもぜひWebに貢献したすばらしい人たちを称えていきたいと考えています」と締めくくった。

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